「NISAがいいらしい」と聞いて気になっているものの、口座開設の手前で止まっている20代公務員は少なくありません。実は、最初の一歩さえ踏み出せば、その後は自動で積み立てが続く仕組みを作れます。この記事では、NISAの口座開設から最初の積立設定までを、これから始める人向けに整理します。投資にはリスクがあるため、無理のない範囲で始める前提でお読みください。
まず「口座を開く」ことが第一歩
NISAを始めるには、まず証券会社や銀行で「NISA口座」を開く必要があります。ここでつまずいて先に進めない人が多いのですが、口座開設自体は、必要書類をそろえればオンラインで完結することがほとんどです。
大切なのは、完璧に勉強してから始めようとしないことです。投資の知識は、始めてから少しずつ身につけていけば十分です。まずは口座を開き、少額でも積み立てを始めてみることで、制度の仕組みが実感として理解できるようになります。20代は運用できる期間が長く、早く始めるほど時間を味方につけやすい世代です。
どこで口座を開くか
NISA口座を開く金融機関には、主にネット証券、銀行、対面型の証券会社があります。
| 種類 | 特徴 | 手数料の傾向 |
|---|---|---|
| ネット証券 | 商品数が多くスマホで完結 | 低い傾向 |
| 銀行 | 普段使いの窓口で相談しやすい | 商品により差 |
| 対面証券 | 担当者に相談できる | やや高い傾向 |
NISA口座は、1人につき1つの金融機関でしか持てません(年単位で変更は可能)。コストを抑えて自分のペースで進めたい人にはネット証券、対面で相談しながら進めたい人には銀行や対面証券が向いています。手数料や取扱商品は金融機関によって異なるため、複数を比べてから選ぶとよいでしょう。
口座開設の流れ
口座開設の一般的な流れを整理します。
まず、金融機関を選んで申し込みます。このとき、本人確認書類(マイナンバーカードなど)が必要です。次に、金融機関と税務署での審査・確認が行われ、NISA口座が開設されます。口座が開いたら、積み立てる商品を選び、毎月の積立額を設定します。一度設定すれば、あとは毎月自動で積み立てが行われます。なお、口座開設には数日から数週間かかることがあるため、思い立ったら早めに申し込んでおくのがおすすめです。
金融機関の口座開設やパスワードの設定は、必ず自分自身で行ってください。第三者に任せるのは、セキュリティ上避けるべきです。
最初の積立は少額からでいい
口座が開いたら、いよいよ積立の設定です。ここで多くの人が「いくらから始めればいいのか」と悩みますが、最初は少額で構いません。
NISAのつみたて投資枠は、金融機関によっては月100円や1,000円といった少額からでも始められます。まずは家計に負担のない金額で始めて、慣れてきたら少しずつ増やしていくのが、続けるコツです。最初から無理な金額を設定すると、生活が苦しくなって途中でやめてしまいかねません。20代は収入もこれから上がっていく世代なので、まずは「続けられる金額」で習慣化することを優先しましょう。
積み立てる商品は、初心者向けには、幅広い銘柄に分散された低コストのインデックス型の投資信託などがよく選ばれます。ただし、どの商品を選ぶかは自己責任となるため、商品の特徴やリスクを確認したうえで決めることが大切です。
口座開設後は買付結果まで確認する
開設完了と積立開始は別です。購入する商品、口座区分、毎月額、引落方法と日付を確認し、初回の引落しと買付が完了したかを確認します。金融機関や商品によって利用できる設定は異なります。
NISAをすでに他の金融機関で使っている場合は、年単位の金融機関変更の条件も確認します。旧金融機関の資産を新しいNISA口座へそのまま移せるわけではありません。まず現行の口座と積立を把握しましょう。
最初の積立額を家計で試す
月の余裕資金が2万円なら、全額投資する前に、年払い費用と生活の予備資金が別に確保できているかを確認します。例えば預金1万円、NISA1万円で始め、実際の家計を見て調整する方法もあります。
口座開設が終わると、次は商品と配分の判断が必要です。値下がりしたときにも生活費を取り崩さず続けられるか、老後の不足額に向けてどの制度を使うかまで考えると、設定額に根拠を持たせられます。