子育て中の公務員に保険は必要?家族に残る生活費から考える

約4分
子育て中の公務員に保険は必要?家族に残る生活費から考える

30代になり、結婚や子どもの誕生を機に「保険に入ったほうがいいのか」と考える公務員は多いものです。一方で、勧められるまま加入して、保険料が家計の負担になっているケースもあります。公務員は共済組合の保障が手厚いため、民間保険が本当に必要かを冷静に見極めることが大切です。この記事では、医療保険・生命保険の必要性を、共済の保障との重複という視点から整理します。

30代は保険を見直す好機

30代は、結婚、出産、住宅購入など、保険を考えるきっかけが多い時期です。家族が増えれば、万が一のときに備える必要性も高まります。

一方で、よく分からないまま勧められた保険に加入し、家計の負担になっていることも少なくありません。30代は、必要な保障を見極めて加入し、不要な保険は見直す好機です。大切なのは、「不安だから入る」のではなく、「何のために、いくら必要か」を考えて選ぶことです。

公務員は共済の保障が手厚い

民間保険を考える前に、まず公務員が持っている共済組合の保障を確認しましょう。

保障の種類 共済組合の保障(例)
医療費 高額療養費や一部負担金の払戻など
休職時 傷病手当金などの所得保障
万が一 遺族への給付など

公務員は、共済組合を通じて、医療費の負担軽減や、病気で長く休んだときの所得保障、万が一のときの遺族への給付など、手厚い保障を持っていることが多いものです。これらの公的・共済の保障でカバーされる部分は、民間保険で重ねて備える必要性が低くなります。まずは自分の共済の保障内容を確認することが、保険を考える出発点です。具体的な保障内容は共済組合によって異なるため、加入している共済組合で確認しましょう。

医療保険は本当に必要か

「医療保険に入っておくべき」とよく言われますが、公務員の場合は慎重に考える余地があります。

公務員は、共済組合の高額療養費などにより、大きな病気をしても医療費の自己負担には一定の上限がある場合が多いものです。さらに、ある程度の貯蓄があれば、医療費は預貯金でまかなえることもあります。つまり、共済の保障と貯蓄でカバーできる範囲については、民間の医療保険の必要性は下がります。一方、差額ベッド代や先進医療など、共済でカバーされにくい費用に備えたい、あるいは貯蓄が少なく医療費の出費が不安、という場合は、民間の医療保険を検討する意味があります。必要性は人それぞれなので、共済の保障と自分の貯蓄を踏まえて判断しましょう。

生命保険を考えるときの視点

生命保険(死亡保障)は、「自分に万が一のことがあったとき、残された家族の生活を支えるため」のものです。

独身か、配偶者や子どもがいるかで、必要な死亡保障は大きく変わります。一律に「いくら必要」とは言えないため、自分の家族構成で考えることが大切です。

独身で扶養する家族がいない場合は、大きな死亡保障の必要性は低いことが多いものです。一方、配偶者や子どもがいて、自分の収入が家計の柱になっている場合は、万が一のときに家族の生活費や子どもの教育費を支える保障が必要になります。ただし、公務員の場合は遺族への給付などの保障もあるため、それも踏まえて「不足する分」を民間保険で補うのが基本です。子どもの成長とともに必要な保障額は変わるため、定期的な見直しも大切です。

必要な保障を見極める手順

必要な保障を見極めるための手順を整理します。

1つ目は、共済の保障内容の確認です。医療費、休職時の所得保障、万が一の給付など、自分がすでに持っている保障を把握します。

2つ目は、不足する部分の洗い出しです。共済の保障と貯蓄でカバーできない部分はどこか、自分や家族にとってどんなリスクに備えたいかを考えます。

3つ目は、不足分だけを民間保険で補うことです。すべてを保険でカバーしようとすると保険料が膨らみます。本当に必要な保障に絞って加入することで、保険料を抑えつつ必要な備えができます。すでに加入している保険がある人は、重複や過剰がないかを点検しましょう。保険選びに迷う場合は、特定の商品に偏らない立場のFPなどに相談するのも一つの方法です。

必要保障額を家族の収支から考える

万一の後に家族の支出が月25万円、配偶者の収入と遺族年金等の手取り見込みが計20万円なら、月の不足は5万円です。10年間なら単純計算600万円に、教育費等を加え、使える預金を差し引いて検討します。制度上の給付額を示す数字ではありません。

団信で減る住宅費も確認し、同じ費用を二重に保障しないようにします。保障の不足を埋めた後に残る毎月のお金を、現金の備えや老後の積立へ振り分けましょう。

あわせて読みたい関連記事

参考資料

よくある質問

30代は保険を見直す好機

30代は、結婚、出産、住宅購入など、保険を考えるきっかけが多い時期です。家族が増えれば、万が一のときに備える必要性も高まります。

公務員は共済の保障が手厚い

民間保険を考える前に、まず公務員が持っている共済組合の保障を確認しましょう。

医療保険は本当に必要か

「医療保険に入っておくべき」とよく言われますが、公務員の場合は慎重に考える余地があります。

生命保険を考えるときの視点

生命保険(死亡保障)は、「自分に万が一のことがあったとき、残された家族の生活を支えるため」のものです。

必要な保障を見極める手順

必要な保障を見極めるための手順を整理します。

免責事項
本記事は情報提供を目的とした一般的な情報であり、特定の金融商品の推奨や投資勧誘ではありません。

この記事をシェア